2015年10月11日(日)奈良県橿原市十市町にて総舞を奉納致しました。
この度、再訪願いを頂いた奈良県橿原市十市町に伊勢大神楽の家元が訪れるのは、南伊勢系の家元が多く廃業した明治期から昭和初期以来と推察されます。
家元の来訪が途絶えた後も、各地に伝播した伊勢系の神楽団が訪れるなど、十市と伊勢の繋がりは根強く、この度の秋祭りに際し再訪実現となりました。
本年10月11日は十市町の秋祭り当日のため、総舞の舞台『十市御懸座神社』境内には町内全7台のだんじりが並び立ちます。
総舞に先駆け、御神前にて鈴の舞を奉納します。
△鈴の舞
△四方の舞
△綾採の曲
△水の曲(半水)
『綾採の曲』で道化師役を務めた石崎雄一朗が半水の演者として再登場します。
△水の曲(長水)
先代勘太夫による長水の曲です。
△水の曲(突き上げ)
古典の掛け合い萬歳(漫才)に、皆声を上げて笑います。
△水の曲(戸板廻し/皿/鯛釣り)
山本勘太夫襲名記念年に際し復刻させた古芸『戸板廻し』も、当地にて披露しました。
△吉野舞
橿原より南、奈良県吉野に因んだ神話に基づいた舞が『吉野舞』です
△手毬の曲
△傘の曲
△献燈の曲
△神来舞
十二段三六五歩の踏み足を持って一年の厄落としを行う『神来舞』です。勘太夫社中を代表し、石崎雄一朗と藤田直樹が舞手を務めました。
△剣三番叟
△魁曲
第62回 伊勢神宮 式年遷宮の際、伊勢大神楽講社を代表し奉納に選出された山本勘太夫・指吸長春の二人組による魁曲です。かつて当地を訪れた家元に負けぬよう、全身全霊の花魁道中となりました。
十市のお年寄りには、何十年ぶりという頭噛みの御祓いに、長蛇の列ができます。
奉納にご協力頂いた十市御縣坐神社様・伊勢大神楽の再訪に尽力された関係者の皆様・そして、再訪を暖かくお迎え下さった十市町の皆様方、ありがとう御座いました。
お出逢いした全ての皆様が、また良い年をお迎えくださる事を心よりお祈り申し上げます。