舞始め
1月1日 午前7時半頃より
山本勘太夫社中は滋賀県大津市「建部大社」にて一年の舞始めを行います。
古来より伊勢大神楽の各社中は伊勢の隣国である近江の国より一年の旅を始めました。
“舞い始め”は一年の巡行に先立ち、新年最初に奉納される最初の神楽であり、社中が一年の回檀(部落内一軒一軒のお祓い回りの意)で出会う全ての人々の無病息災を祈念する意味合いを持ちます。
また、伊勢大神楽における日本で一番早い舞い始め神事は
滋賀県東近江市の野々宮神社にて加藤菊太夫社中が執り行っています。1月1日午前0時より舞始めの総舞が奉納され大変な賑わいをみせます。
江州の回檀
一月から四月に掛けて、勘太夫社中は滋賀県を回檀しています。大津市・栗東市・草津市・野洲市・守山市、そして勘太夫家先祖代々の回檀先である長浜市を檀那場として活動します。守山市を始め各集落の回檀日程が昔から変わらず守られている地域が多く、江戸から昭和中期まで徒歩で各集落を歩いたて回った名残りが現在まで残っています。
△2月、近江富士を前に雪の中を歩く(野洲市三上にて)
△”火祭り交流館”竣工に合わせ総舞を奉納(守山市勝部にて 2017年)