2019年5月1日より新天皇が即位され、元号が改まり新たに「令和」の時代が始まりました。
伊勢大神楽の奉納に先だって大阪城鉄砲隊らによる火縄銃での演舞が行われ、改元を祝う祝砲が上がりました。
この度の奉納は改元に際し「我が国の悠久の歴史を振り返る」をテーマに神楽団が招聘されており、岡山の備中神楽と共に伊勢大神楽講社が招待されました。大阪城での総舞は平成の時代において昨年を含む二度の奉納が行われております。※写真は平成最後となった2018年度奉納の模様。
第一部:午後12時
〇劔の舞
〇四方の舞
〇綾採の曲
〇水の曲
〇献燈の曲
〇神来舞(正調 山本勘太夫流)
〇劔三番叟
〇魁曲
令和最初となる総舞は日に二度の奉納が行われました。
△劔の舞(舞手:石崎雄一朗・松下雄陽)
△四方の舞(舞手:石崎雄一朗・松下雄陽)
△綾採の曲(放下師:山本勘太夫/道化師:石崎雄一朗)
△水の曲“長水”(放下師:指吸長春/道化師:石崎雄一朗)
△献燈の曲(放下師:指吸長春/道化師:石崎雄一朗)
△神来舞“正調 山本勘太夫流”(舞手:山本勘太夫・松下雄陽)
△劔三番叟(放下師:山本勘太夫/石崎雄一朗)
△魁曲(先発 上乗り:指吸長春・台師:石崎雄一朗/後発 上乗り:山本勘太夫・台師:松下雄陽)
第一部終了後、頭噛みのお祓いを行いました。強雨の中での奉納となりましたが、多くの方にご観覧いただく事ができました。
この度の奉納では、後半より一層雨脚が強くなる悪天候の中で三演目が奉納されましたが、日ごろとは違った意味合いを持って奉納された演目が“劔三番叟”です。“三番叟”は歌舞伎や能狂言などの舞台芸能・全国各地の民俗芸能に伝播しており日本古来の祝言の舞として、非常に長い歴史を誇ります。この度の奉納では改元を祝う重要な演目と位置づけ、一部・二部共に奉納させて頂きました。途中には昨年の強風に続いて舞台裏で奉納中止も議論されておりましたが、新たな時代において迎える様々な困難を断ち切るかの如く、無事に祝言の三番叟を奉納させて頂きました。
家元 山本勘太夫
第二部へ続きます