4月21日第五回いけだ落語うぃーくに山本勘太夫社中が出演致しました。
『いけだ落語うぃーく』は一週間、上方落語の落語家が日替わりのテーマごとに高座に上がる落語の祭典です。
また、テーマに沿ってゲストが日替わりで登場し、山本勘太夫社中は五日目の舞台『今宵はお神楽ばなしで』に登場し三演目を披露致しました。
当日の出演者は以下の通りです。
「第5回 いけだ落語うぃーく『今宵はお神楽ばなしで』」(5日目)
桂吉の丞「東の旅発端」
桂文三「軽業講釈」
伊勢大神楽 山本勘太夫社中「獅子舞と曲芸」
桂九雀「軽石屁」
桂雀三郎「こぶ弁慶」
落語作家の小佐田定雄氏・芸能史研究家の前田憲司氏が公演の解説・進行役です。
江戸期、全国的人気を博したお伊勢参りに関する解説の中、伊勢大神楽の由緒に話が及びます。
道行の笛がホールに響くと、山本勘太夫社中が御祓いに参上致します。
日ごろの祈祷と同じく、竈祓いの祝詞をあげ家内安全・無病息災を祈念致します。
悪魔除けの神来舞を終えると、進行のお二人へ頭噛みの祓いを行います。
笑い話を交えつつ伊勢大神楽における八舞八曲の解説などを行い、いよいよ本編の開始となります。
△桂吉の丞「東の旅発端」
△桂文三 「軽業講釈」
口演の終わりを告げる受け囃子『大阪名物』が流れると、伊勢大神楽の出囃子である『馬鹿囃子』に切り替わり山本勘太夫社中が落語の舞台に初登場です。
△献燈の曲(放下師:指吸長春/道化師:石崎雄一朗)
伊勢大神楽の象徴的な放下芸として献燈の曲を奉納致しました。伊勢大神楽における立物(バランス)芸の最高峰です。
△剣三番叟(放下師:山本勘太夫/道化師:石崎雄一朗)
三番叟は狂言・能・歌舞伎・文楽など様々な芸能に存在し、伊勢大神楽においても『剣三番叟』として古来より伝承されております。落語うぃーくの舞台では三番叟部分のみ実演致しました。
司会のお二人による曲目解説や長持ちの紹介を挿み最後の演目『魁曲』へと移ります。
△魁曲
お伊勢参りに因んだ放下芸として奉納された最後の演目は勿論、魁曲です。
公演の冒頭でも紹介された「伊勢大神楽講社の中で最も古典芸・至難の芸の復活に力を入れている社中」を実演するべく、本来は大舞台での奉納のみ登場する(上乗:指吸長春/台師:山本勘太夫)の組み合わせで魁曲を奉納致しました。
△跳び乗り
△差し上げ
△片手止め
△かき上げ
△一本立ち(五本傘)
△巻き込み
△一反走り
△振り込み
△アメノウズメノコマアソビ
これにて伊勢大神楽講社 山本勘太夫社中のいけだ落語うぃーく出演は終了となりました。